UXvMD’s CREATORSクリエイターズ
有限会社千代田 代表取締役
【保有資格】
VMDインストラクター
調理師
フードコーディネーター
6次産業化プランナー(中央・埼玉県・神奈川県)
中小企業庁ミラサポ専門家
フラワー業界、インテリア業界、フード業界を渡り歩いてきた空間演出のプロ。VMDインストラクターでありながら調理師やフードコーディネーターなどの顔も持つ、有限会社千代田の林由希恵(はやし ゆきえ)代表がUXvMD’s Creatorsに登場!林代表が思うUXvMDについて語っていただきました。
「視覚にうったえかけるディスプレイ」それが、ビジュアル・マーチャンダイジングの基本。
この基本は押さえた上で、あえて「見た目の良さ」だけでは足りない、と林は語る。
——「私が思うUXvMDとは、顧客が足を止めてモノを買う仕組みづくりです。理想は、お客様が自発的に商品を買いたくなってレジまで持ってくる、そんな仕組み。そのためには、お客様に「その商品を使っている自分の姿」をイメージさせなくてはいけません」
現在、フード業界を主な活躍の場としている林。そんな彼女が、VMDインストラクターとして売り場や展示会の見せ方を提案するときに工夫していることを教えてもらった。
——「フード業界では「おいしそう」に見せることが大切。でも、見た目だけを重視すると「パッケージは素敵だけどよくわかんない」なんてことも起きてしまう。だから、例えば「鍋」を売りたいのなら使い方やレシピまで紹介します。ターゲットは健康志向なのか、忙しいOLなのか、ファミリー層なのか。そういった背景を設定して、その人たちが生活の中に「鍋」を取り入れたときのストーリーを、よりリアルに魅力的に演出することが大切です。「おいしそう」にとどまらない「行動につながる」ディスプレイを目指しています。
VMDに対する林の想いは、どのように生まれたのだろうか?
——「どうして自分が商品の見せ方にこだわるようになったのか考えてみたんです。フラワー業界で店舗のマネージャーとして働いていた頃、店の扉が開いた瞬間に「ああ素敵」だとお客様を感動させたくて。それがVMDを意識したきっかけでした。お客様の多くは誰かに花を贈りたいと思って来店されるんですね。花束の依頼を受けたときには「どんな人にあげますか?」「その方の好きな色は?」「ご趣味は?」とヒヤリングして、さらには「どう感じさせたいか?」というところまで想像を膨らませていくんです。この経験があって、ディスプレイをするときに「色」「視線の動き」などの視覚的な事柄から「お客様のパーソナリティー」といった背景までVMDに反映させるようになりました。」
——「今の時代、単に「良いもの」というだけでは商品は売れません。家にいてもネットで買い物ができて、しかも低価格という時代です。今の消費者は賢いですよ(笑)お金をかけなくていいところには使いません。じゃあ、リアル店舗はどうすればいいのか。ここで、来店しないと味わえない感動をお客様に体験させるお店づくりが必要になってくるんです。デパ地下の中食コーナーなんかはすごいですよ。盛り付け方、視線が集まる位置、時間帯による客層の変化、実演販売など、計算され尽くしています。「少し高くてもいい。これが欲しい」と顧客を納得させてしまうような演出をすることで、今後のリアル店舗に貢献したいです。」
フラワー業界、インテリア業界、フード業界を渡り歩いてきた空間演出のプロが持つこれからのビジョンとは?
——「一年に一度、VMDインストラクターが何十人も集まる勉強会に参加するんです。同じVMDインストラクターと言えど、それぞれ活躍する業界が違うからVMDへの考え方も全然違う。そんな自分にはないスキルを持った人たちと共同プロジェクトをしたいですね。」
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